遥か昔の高級品

先日、とある新書を読みました。それは「唐物」について書かれたもので、要は昔の海外ブランド品という位置づけになるようです。大陸と交流するには海を渡るほかなかった時代、ごく限られた人しか手に入れることが出来なかったそれらの品々について、面白いことが色々と書かれていました。
中でも特に興味を惹かれたのが、某平安時代を代表する女流文学の登場人物の話でした。人物によって和物贔屓か唐物贔屓かきちんと線引きされており、どういう人となりかを知る重要な手がかりになっているそうです。原文と日本語訳と注釈が併記されているような本ではさらっと触れられているだけだったそれらの情報を、物の価値も含めてより詳しく知ることが出来て、とても勉強になりました。
その上で改めてその物語を読み返してみると、千年前の演出の妙がはっきりと感じられて、とても面白かったです。と同時に、昔の人にも海外ブランド品に権威を感じる人はいたのだなあ……と。富や権力の象徴の1つでもあったそうですから、当然といえば当然ですね。
私も実はちょっと憧れています。バッグ1つとっても、とても手が出ない値段ではあるものの、本音を言うならやっぱり1つくらいは所有してみたいです(笑)。唐渡りの書物もまた貴重だった時代を思うと、海外の小説で満足しておいた方が無難な気もしますが……。

 

一見閉業した喫茶店

先日、友人に連れられてとある喫茶店に足を踏み入れました。そこは一見、営業しているのかしていないか分からないくらい寂れた外観をしています。自家用車で何度かその脇を通り過ぎたことがあったのですが、てっきり閉業しているものと思っていました。しかし実際はそんなことはなく、地元でとても愛されている、居心地の良い場所だということでした。
ドキドキしながら入ってみると、外観から想起されるイメージ通りの、とてもクラシックなしつらいが目を惹きました。重厚な色合いのソファにテーブル、ルネサンス期の天使像や天井画のレプリカ。好事家のコレクション室にも似て、独特の雰囲気が漂っていました。
ふっかりとよく沈むソファに座り、注文したのは友人おすすめのチョコレートパフェ。良心的な価格でした。そして運ばれてきたものにびっくり。チェーン店のレストラン等ではまずお目に掛かれないような、非常にコストパフォーマンスの高いものでした。自家製のバニラアイスにたっぷり掛かったチョコレートソースは少しほろ苦くて、今までこの場所を知らなかったことを残念に思いながら食べました。
それから2時間ほど、映画に小説に仕事の愚痴と、好き放題おしゃべりしていたと思うのですが、迷惑そうな顔をされることもなく、とても穏やかで、心安らぐひとときを過ごすことが出来ました。また近いうち行ってきます。

 

私のジンクス

毎年毎年必ずやることって、結構私の中では大切だったりします。たとえば、新年が明けたらすぐに新しいブックカバーとしおりをおろすこと。これは、新しい気持ちで今年の読み始めをしたいという気持ちから、高校のときから始めた儀式です。良い作品に出会える気がするんですよね。これ以外にも必ず行うおまじないとかジンクスみたいなものは多いんですけどね。
毎年欠かさないものと言えば、イベントごともそうですね。お正月に欠かせない御節や初詣もそうかもしれません。節分には鰯や豆を食べますし、冬至にはかぼちゃを食べます。これもジンクスの一つだと思うんですが、これをやっておけば健康で居られる気がするんですよね(笑)でも、季節行事の食べ物はその時期に旬なものはもちろんですが、不足しがちな栄養素を取れると聞いたことがあるので、ますます欠かさないようにしています。
雑誌のインタビューとかを見ていると、俳優さんでもスポーツ選手でも、自分なりのジンクスを大切にしている人って結構多いみたいですね。私と同じように、日々の節目になる節句を欠かさないことをジンクスにしている人も多いようなので安心しました。こういうのをやっていると年寄り臭いなんていわれてしまうこともありますけど、やっぱり昔から続いてきたことってそれなりに理由もあるし、ゲン担ぎなので気にせず続けようと思います。

 

港町に行ってきました

先日、とある港町に行ってきました。魚介類がおいしいと噂の場所なので、期待に胸を膨らませながら訪れてみると、お店がたくさんあってどこも盛況。一体どこに入って良いのやらわからない状態でした。
とりあえずスマホで口コミサイトを検索し、1番食べたいと思ったメニューのある店に入りました。港町だけあって店員さんたちはとても元気が良かったです。名物だという生桜エビと、写真がとてもおいしそうだったいくら丼を注文しました。生桜エビは酢醤油とわさびでいただきました。殻のクリスプな歯触りと、ほんのりと甘い身が口の中でとろけるようで、何とも美味。驚いたのがいくら丼。観光地ですし、まあお値段相応か、それ以下の大きさだろうとたかをくくっていたら、望外の盛りっぷりにしばしポカーン。味付けは酢飯も含めて甘目かつ濃い目でした。でもしつこくはなく、あっという間に食べ終わってしまいました。
お店を出ると、辺りには夕闇が迫っていました。防波堤の上から眺めた海が、金に銀に照り輝いているのがとても美しかったです。山際から広がる夜の藍色、きらりと輝く夕星。小説の中に入り込んだようで、夢中で写真を撮りました。おなかがちょっと苦しかったのですが、とても楽しかったです。

 

色んな対策方法を試してます

最近女性向けの雑誌でよく特集を組まれているのを見かけますが、冷え性が寒い時期だけのものではなくなってきているそうですね。そういう私も万年冷え性なので、冬場はもちろん夏場の対策とかを教えてくれる雑誌の特集はありがたい存在です。
その中で私が一番気になったのは、「腸活」という言葉。最近は、きのこを食べることをすすめる「菌活」とか、いろんなものがありますが、腸の働きを整えるよう心がけることなんだそうですよ。昔からよく言われている乳酸菌をとるとか、食物繊維をよく噛んで食べるとかもありましたが、びっくりしたのはヨーグルトの食べ方。
冷え性の人にはよく共感してもらえるんですけど、ヨーグルトを食べるとおなかが冷えてしまって逆効果になってしまうことがあるんですよね。冷蔵庫から出して常温に戻して食べる人も居るみたいですけど、夏場は心配だし、冬場は部屋の温度も冷蔵庫並みなんていうこともありますよね。そういう人には、レンジで温めるといいんだそうです!少し水や牛乳を加えて、30秒ほど温めるとちょうど常温くらいの温度になるんですよ。その記事を見つけてからさっそく試しているんですけど、ヨーグルトを食べてもおなかが冷えないので重宝しています。
こういう有益な情報が多いので、見かけたときは必ずチェックするようにしています。何でも鵜呑みにするのは良くないかもしれないですけど、自分に合う対策がどこに書いてあるかわからないですからね。ちょっとずつでも改善できると良いんですが…。一生付き合うものだとは思うのですが、少しでも楽に過ごせたほうがいいですからね(笑)

 

今まで挑戦できなかったこと

誰にでも好みのジャンルもあれば、苦手なジャンルもあるのではないでしょうか。小説一つとっても、恋愛からノンフィクションまで様々なジャンルがあるのですから、当たり前と言えば当たり前ですよね。私はと言えば、恋愛やサスペンス、推理ものはよく読みます。ファンタジーも昔はよく読みましたが、最近は割合が減ってきています。逆にほとんど読んだことがないのがサイエンスフィクション、SFです。
なんとなく難しい作品が苦手っていうこともありますし、ファンタジーと違って基本的には現在の延長線上にある世界が描かれているのがほとんどなので、どうしても現在の常識とかが邪魔してしまって内容が入ってこないときがあるんですよね。世界をしっかり作りこんであるものも多くて、私には情報が多すぎるのかもしれません。でも、先日知り合った友達にあるシリーズをすすめられて、読んでみることにしました。
どうして気が変わったのかと言えば、わからないところはその人が説明してくれると約束してくれたからです。ほんの小さな設定の一つでも、シリーズ一作目では説明されていないけれど、頭に入っていると理解しやすいこともあるんだそうです。わかりやすく説明してもらえるなら、読んでみようかなっていう気持ちになりました。まずはじっくり、わからないところを探すつもりで読んでみます。

 

ふるさとを思って

天の原ふりさけ見れば春日なる三笠の山に出でし月かも。日本を出て、遠い異国の地で果てなければならなかった遣唐使の和歌。百人一首カルタや国語の教科書などでおなじみですね。時の皇帝に気に入られ、なかなか帰郷を許されなかったのが、30年の時を経てやっと帰れる!という幸せいっぱいの時に詠まれた歌だそうです。望郷の思いがひしひしと胸に迫るようで、とても美しい歌ですね。結局彼を乗せた船は難破してしまい、彼が故郷の土を踏むことはありませんでした。
私もこれと似たような感慨を抱いたことがあります。見知らぬ土地で1人暮らしをしていた時期があったのですが、気が付くと地元のことを思っているのですね。1人暮らしを結構楽しんでいたにも関わらず。みんなどうしてるかな、とか。私がいない間に、何かが変わっていたりするのだろうか、とか。盆と正月に帰るのが楽しみでした。何だかんだと文句を言いつつも、郷土に対する愛は確かに私の中に息づいていたのですね。
帰れる場所があるというのは本当に幸せなことです。小説などを読んでいても、作者の郷土愛が感じられるような作品を読んでいると、何だか胸が暖かくなります。多かれ少なかれ、皆同じような気持ちを抱えているものなのでしょう。

 

マゾヒスティックな衝動

普段はもっぱら紅茶党なのですが、たまに甘い炭酸飲料が飲みたくなります。サイダーだとか、ジンジャーエールだとか。舌をねっとり包み込むような甘さと、しゅわわっとした喉越しが涼やかで良いですよね。飲んだ後少しして、ゲップが出やすくなるのが難点。私だけだったらどうしましょう。ともかくそんなわけで、出先ではちょっと飲めません。仕事の帰り道、コンビニ等で買うことが多いです。そして、家で気兼ねなく飲みます。小説でも読みながら、少量ずつゴクゴク。
衝動的に、普段口にしないものを口にしたくなる時があります。炭酸飲料以外でも。それはたとえば背脂たっぷりのラーメンだったり、残り物で作る自分だけの裏メニューだったりします。こうして振り返ってみると、いわゆるジャンクフードの類が多いような気がします。身体に悪いとわかっているのに、口にせずにはいられない。身体に悪いものほどおいしいという言葉もありますが、きっと適度にだったら問題ないはず。
そういえば、小説を読んでいて似たような衝動に襲われることがあります。ジャンクと言ってしまうとアレですが、嫌いな作家の小説を無性に読みたくなるときがあります。何でわざわざイライラしなきゃならないんだろう、と自分に疑問を持ったりもするのですが、たぶん無意識ではその作家の魅力がわかっているんですよね。そうでなければきっと、嫌いにさえならない。マゾヒスティックな衝動。きっといつか好きになるんでしょう。それまでに何回イライラすればいいのかは神のみぞ知ることです(笑)。

 

本の虫

まさに【本の虫】と呼ぶにふさわしい友人がいます。学生時代からの付き合いで、図書委員として苦楽(と言うのも大げさですが)を共にしました。私もそこそこ本を読みますが、彼女の場合は何かもうふと目を離したら本を取り出して読み始めている感じです。ひと月に何と300冊以上を読み切るというのですから、その読書スピードはかなり速いと思います。
彼女の読書風景を30分ほど観察したことがあったのですが、「読む」というよりは「見る」という感じでした。ページをめくるのも速い速い。いわく「周辺視野を使ってカメラのシャッターを切るようにページを見て、かつ脳に格納する」のだそうです。1冊にかける時間、およそ5分から10分。
私にもそんな芸当ができればいいのですが、「周辺視野を使って~見て」まではよくても、覚えるのはちょっと無理。活字が脳を通りすぎていく感じでちっとも堰き止められない、覚えられない……私がこぼすと、「じゃあ繰り返し読め」と言う。結構パワータイプ。
そんな彼女といっしょにいると、何だか安心します。お互いいっしょにいながらにして、いきなり本を読み出しても良い、というゆる~い感じが何とも言えず気楽なのです。先に始めたのは彼女ですが(笑)。これからもずっと仲良くしていきたいです。

 

辛いカレー

みんな大好き、カレー。日本に入ってきたのは明治時代と、歴史の浅い食べ物であるにもかかわらず、各家庭の味や各人の好みがこれでもかと分かれるほどに定着していますよね。……某料理漫画の受け売りですけれど。
定期的に、ものすごく辛いカレーを食べたくなるときがあります。そういうときの夕食はバターチキンカレーに決定。某料理サイトのレシピで有名なものです。これの唐辛子の量を調整して、私が食べられるギリギリの辛さのカレーを作ります。
香ばしいスパイスの香りが食欲をそそって……ゴクリ。ヨーグルトに漬け込んだプルプルの鳥肉に絡んだルーといっしょに、ホカホカのご飯に掛けて……いただきまーす。「辛っ!」
この瞬間がものすごく幸せです。辛いものはあまり好きじゃなかったんですが、周囲の酒好きの友人が例外なく辛い物好きで、お付き合いしているうちに段々平気になってしまいました。でも、お酒は慣れないんだなあ……(苦笑)。
それはともかく、じんじんする舌を水で冷やして、またカレーをパクつきます。最高。汗がいっぱい出て、何だかスッキリします。そこらじゅう駆け回った後みたいな。私、あんまり運動しませんけれど。
そんな風にスッキリした後だと、就寝前の小説も快適。舌がピリピリしたまま寝るハメになったりもしますが、またすぐ作りたくなるんですよね。やみつきです。