本の虫

まさに【本の虫】と呼ぶにふさわしい友人がいます。学生時代からの付き合いで、図書委員として苦楽(と言うのも大げさですが)を共にしました。私もそこそこ本を読みますが、彼女の場合は何かもうふと目を離したら本を取り出して読み始めている感じです。ひと月に何と300冊以上を読み切るというのですから、その読書スピードはかなり速いと思います。
彼女の読書風景を30分ほど観察したことがあったのですが、「読む」というよりは「見る」という感じでした。ページをめくるのも速い速い。いわく「周辺視野を使ってカメラのシャッターを切るようにページを見て、かつ脳に格納する」のだそうです。1冊にかける時間、およそ5分から10分。
私にもそんな芸当ができればいいのですが、「周辺視野を使って~見て」まではよくても、覚えるのはちょっと無理。活字が脳を通りすぎていく感じでちっとも堰き止められない、覚えられない……私がこぼすと、「じゃあ繰り返し読め」と言う。結構パワータイプ。
そんな彼女といっしょにいると、何だか安心します。お互いいっしょにいながらにして、いきなり本を読み出しても良い、というゆる~い感じが何とも言えず気楽なのです。先に始めたのは彼女ですが(笑)。これからもずっと仲良くしていきたいです。

 

辛いカレー

みんな大好き、カレー。日本に入ってきたのは明治時代と、歴史の浅い食べ物であるにもかかわらず、各家庭の味や各人の好みがこれでもかと分かれるほどに定着していますよね。……某料理漫画の受け売りですけれど。
定期的に、ものすごく辛いカレーを食べたくなるときがあります。そういうときの夕食はバターチキンカレーに決定。某料理サイトのレシピで有名なものです。これの唐辛子の量を調整して、私が食べられるギリギリの辛さのカレーを作ります。
香ばしいスパイスの香りが食欲をそそって……ゴクリ。ヨーグルトに漬け込んだプルプルの鳥肉に絡んだルーといっしょに、ホカホカのご飯に掛けて……いただきまーす。「辛っ!」
この瞬間がものすごく幸せです。辛いものはあまり好きじゃなかったんですが、周囲の酒好きの友人が例外なく辛い物好きで、お付き合いしているうちに段々平気になってしまいました。でも、お酒は慣れないんだなあ……(苦笑)。
それはともかく、じんじんする舌を水で冷やして、またカレーをパクつきます。最高。汗がいっぱい出て、何だかスッキリします。そこらじゅう駆け回った後みたいな。私、あんまり運動しませんけれど。
そんな風にスッキリした後だと、就寝前の小説も快適。舌がピリピリしたまま寝るハメになったりもしますが、またすぐ作りたくなるんですよね。やみつきです。

 

雅な言葉

しばらく家のことで忙しい日々が続いたある日のこと。ふと「雅な言葉に触れたい……」とボソッと独りごちる自分がいました。周りに人がいなくて良かったなぁと思います。傍から見たら完全に「疲れてる人」だったと思うので。
まあそんなことはともかく、雅な言葉と言えば古語だ!古典文学だ!ということで、その夜は古語辞典を「あ」から順に夢中で読みました。その古語辞典は学生時代から使っているもので、頻出する言葉には蛍光ペンでチェックが入っています。これがものすごく便利でした。
分からない言葉があるのでその箇所だけ探す、という使い方ならともかく、片っ端から読んでいくとなると、必要最低限の情報さえ掴めずに目が滑っていく現象が起こるんですよね。特に、細かい用例がいっぱい載ってるあの助動詞とかあの副詞とか。【文】ではなくて【文字の集合体】に見えるという……。
でも、蛍光ペンでチェックされていると、一発でそこが「必要だ」とわかります。ですので、やたらと長い項目の場合は、その箇所だけを拾うことでストレスなく読み進めることができました。学生時代の私、グッジョブ。
せっかく古語に触れたので、今度は古典文学の小説版を軽く読んで就寝。綺麗な言葉ってやっぱり良いです。心が浄化されます。

 

猫とお昼寝

猫を飼っている友人がおりまして、旅行に行く彼女からその猫を預かったことがありました。ふかふかツヤツヤの毛並みの、大変なイケメンでありました。あんまり構いすぎてもストレスになるかと思い、適度な距離を置いて付き合っていたところ、約1日で「借りてきた猫キャンペーン」終了。なかなかヤンチャに暴れてくれました。そこがまたかわいかったのですが。
折しもよく晴れた日で、午後のリビングは淡い金色の光で満たされていました。そういう日は日光浴がてら読書をすることにしていたので、リラクシングチェアに座ってだらだらと小説を読んでいたところ、件の猫が私の膝の上に!普段から乗せ慣れていないので、重かったです(笑)。でもあったかくて、心音の振動がほのかに私の身体に響いてきて……「あー、これが命の重みなのねー」なんてポエミーなことを考えつつ、のんびり読書をしていたら、いつの間にかうたた寝していました。
はっと気がつくと、時刻はすでに夕方。猫はまだ私の膝の上にいました。そういうことをされると余計かわいくなってしまいますよね。その後すぐ、足が痺れて動けないのに猫は悠々と寝続けるという地獄を味わわせられましたけれども(笑)。
どうもその猫は、私が読書や映画鑑賞等で身動きしなくなると、寝床代わりに使えると学習してしまったようでした。それはそれで光栄だと思い出した辺りから、私はもう彼の虜だったのかもしれません。たった5日間の仮飼い主体験でしたが、楽しかったです。

 

繁華街でデート?

「たまには女子っぽいことしようぜー!」という友人の一言で(その台詞がすでに女子っぽくない)、とある繁華街の大通りをぶらついてきました。ちょうど休日で、人がたくさんいて、下手すると迷子になってしまいそうなほどの混雑ぶりでした。仕方がないので手を繋ぎ、「デートだデート」「○○ちゃん……今日はよろしくね」などと場を盛り上げてみる女子二人組。あくまでも、女子二人組。無限の切なさを胸に抱きながらも、ウィンドウショッピングを楽しんできました。クレープがおいしかったです。
その大通りの近くには、昔、大きな古書店があったのですが、今はなくなってしまっていました。少し残念。そろそろ女子を装うのも疲れてきたところで、ついに偽りの皮を脱ぎ捨て、そのまま某古書街へGO!でも休日は定休日の古書店が多いのですね。その分、人が少ないようで、女子モドキには約束された安息の地のごとしなのですが。
開いている古書店をぶらぶらとはしごして、服と本をたくさん抱えた末帰宅。慣れないことをしたのでちょっと疲れたのですが、たまにはこういう休日も良いものですね。
次は男性と行きたいものですが、多分途中で化けの皮が剥がれちゃう(笑)。がんばろう、うん。

 

ヒロインにあこがれる

先日、友人に勧められてあるライトノベルを読んでみました。その中に出てくる可愛いヒロイン。なかなか現実ではありえないような設定だったりするのですが、物語ならではということで面白いです。こんなヒロインみたいな人生だったら毎日ドキドキワクワク楽しいだろうなぁと思います。
昔はよくアイドルの真似をしてコタツをステージに飛び跳ねて歌ってみたり、お姫様の真似をして母親の洋服ダンスからワンピースをひっぱてきてこっそりお化粧なんかも見よう見まねでやってみたり。女の子なら誰でも1度はやったことがあるのではないでしょうか。
憧れの人物になって楽しい時間を夢見たい!
それこそ絵本などに出てくるお姫様たちは小さい女の子には憧れです。今の私ですら憧れます。他にもコンパクト1つで変身できたり、キャンディ1つで大人になったり、、、
冒頭で書いたライトノベルのヒロインは憧れとは少し違うけれど、夢みたいな時間を過ごしていることは羨ましいです。格好良い男の子たちに囲まれたりとか(笑)
よく、「枕の下に本を置いて眠るとその夢が見られる」と言いますが、たまにはこんな本を枕元に入れて普段体験できないようなことをしてみたいかも…(笑)

 

新しい出会い

「名言」ときいて思い浮かべるものってなんですか?
偉人の言葉、母の教訓、友人が言っていたこと、、、いろいろあると思いますが漫画やアニメのセリフっていうのもありますよね。「作品自体はよく知らなくてもそのセリフだけは知ってる」みたいなことってよくあると思います。人によって感じ方が違いますから「それって名言なの?」っていうこともあります。本来は、「事柄の本質をうまくとらえた言葉」らしいですが私は「好きな言葉」や「響いた言葉」はたいがい名言としています。その言葉は、私の胸にゴーンと響いてさっきまで全く知らなかったその作品を今すぐ読みたい(観たい)と思わせるのです。
先日、職場である小説の一文を先輩から聞いた際、その一文があまりにも素敵だったので内容もよく知らないのに今すぐ読みたくてたまらなくなりました。その日はずっと「早く本屋さんに行きたい!」とずっとうずうず。仕事が終わるとすぐに本屋さんへ向かいました。全く読んだことのないジャンルでしたがとても面白かったです。そしてやはりそこに出てくる文章はたいへん素晴らしかったです。心が温かくなりました。
「名言」から始まる本との出会いも良いですね。

 

日本文学と猫。

猫はペットとして多大な人気を誇っていますね。私も大好きです。その猫と日本文学の縁は大変古く、清少納言の『枕草子』や、紫式部の『源氏物語』、猫好きの間では偉大なるツンデレ天皇として有名な宇多天皇の『寛平御記』などに登場します。三作とも平安時代の作品ですから、今から約一〇〇〇年前ということになります。清少納言は個人的な猫の好みを語り、紫式部は不倫のきっかけとしてたくみに猫を利用しました。宇多天皇は父の光孝天皇から贈られた猫を「父帝から賜った猫だから仕方なく」愛でていらっしゃいます。和みますね。
時代が下って江戸時代になりますと、『猫又』などの妖怪も有名になりますね。年取った猫は二つ尾となってたたると怖れられ、以来団子しっぽ、すなわちボブテイルが好まれるようになったとか。この頃の詩歌や絵画、小説などに登場する猫は、ほとんどボブテイルだそうです。そして庶民の生活にもしっかり溶けこんでいる様子が窺えます。更に時代が下ると、日本でもっとも有名な猫小説といっても過言ではない作品が生まれます――そう、夏目漱石の『我が輩は猫である』。夏目漱石の飼い猫がモデルだそうですが、漱石自身はあまり猫好きじゃなかったそうです。ホントに名前も付けていなかったとか。でも、わざわざ猫の死亡通知を出したり、お墓に一句添えている辺り、全く嫌いというわけではなかったんだろうなと。谷崎潤一郎や三島由紀夫などは、自他共に認める猫好きで有名ですね。大好きな動物を道しるべに本を探すのも、また楽しいと思います。

 

海外では当たり前だけど、日本ではまだまだ…

クリスマス、バレンタイン、日本が発祥じゃないイベントも、かなり広まっていますよね。最近ではイースターやハロウィンを楽しむ人も増えてきましたよね。ハロウィンイベントの時なんかは、童話や絵本で見るようなお姫様の衣装を着こんで街を歩く人を良く見かけます。私は恥ずかしくなってしまいそうなのでまだ参加したことがないんですが、お友達のお店でハロウィンパーティーをやるからとここ数年毎年誘われているんですよね。室内で、しかも友達のお店だったら知り合いや身内しかいないし、ちょっといいかな…とは思うんですが、何とも勇気が出ません(笑)でも、年々認知度が上がっていますよね。シーズンになると、ネットのショッピングサイトや雑貨屋さんの店頭に特設コーナーができたりするので、気軽に参加してみようと思う人が増えたのかもしれませんね。
元々はケルトのお祭りで、豊穣を祝い悪い幽霊や悪魔を追い払うための祝祭だったそうですよ。日本ではあまり知られていませんよね。いろいろ本を調べてみると、なぜかぼちゃでランタンを作るのかなどいろんなことがわかります。でも、最近は欧米でも本来の意味は忘れて、パーッと楽しんじゃおう!という日になっているそうなので日本だけの事ではありませんね(笑)

 

飯スタントさんへのアコガレ

お仕事に関するエッセイや小説を読むのが好きです。自分も社会人なので、共感できるというのもありますが、何よりも自分の知らない職業に触れることができるのが楽しいのです。もうそろそろ落ち着きを持った方が良い年齢ですが、好奇心には勝てませんよね!(と、自分を正当化!)
最近、漫画家さんのアシスタントさんや飯スタントさんのエッセイを読みました。「漫画家さん」に比べてその周囲の方の生活は情報が少ないので読む前から興味津々!70年代から80年代辺りのお仕事事情でしたが、読んでいる間も「へー、そうだったんだ!」の連続でとても面白かったです。特に飯スタントさんは今あまり多くないので、より新鮮味がありました。
飯スタント……「めしすたんと」と読んで、「ご飯作りをメインで担当するアシスタント」のことですが、これって、考えれば考えるほど難しいお仕事ですよね。漫画家さんの仕事場ですから、原稿にガッツリ集中できている時はなかなか休憩にしたくないでしょうし、「休みたいなぁ」という雰囲気になってからご飯を作り始めたのでは遅すぎます。「ご飯にしたいなぁ」という雰囲気が漂い始めたところでサッと美味しい食事を提供するのはもう達人技です。私にはとてもできない、と思います。
色々な職業に憧れや尊敬の気持ちを抱くことのできるお仕事エッセイや小説、これからもたくさん読みたいです♪